自閉症+重度知的障害の子供のしつけの重要性について

日常&娘の様子

娘は現在小学校6年生です。いろいろと問題が出るたびに悩んでしまうのですが、今回はしつけって本当に効果があるのか?その効果はいつ実を結ぶのかについてお話したいと思います。

自閉症と重度知的障害がある子供の特徴

これ、一概にこうですとはいえません。なぜなら同じA1判定の子供でも性格とか家庭環境とかでまるっきり変わってしまうからです。共通しているのは言葉が話せないとかかな?私の知る限りでは、重度知的障害があると、言葉が話せないお子さんが多いように感じます

でも、性格は全く違います。これはハッキリいえるかなと思う。あと共通するのは苦手な音があるのも共通している気がします。娘は学校ではイヤーマフみたいな工事用の耳栓(ヘッドフォンみたいなやつ)をしています。そうしないと音がうるさくて不穏になります。

もちろん耐えられるお子さんもたくさんいますが、嫌な音がすると耳をふさぐのは共通しています。つまり、ほかのことはほとんど共通点がありません。特に性格というか態度とかですよね。この部分が今回のお話の中心となります。

学校とデイでは訓練を受けています

子供たちは学校やデイサービスで、さまざまな訓練を受けてきます。娘もできることが増えるように、いろいろなことにチャレンジしているようです。例えば絵カードを使って会話をしたり、挨拶や苦手なことにもチャレンジしたりします。

子供にとっては非常に大変で疲れてしまうかもしれませんが、自宅に戻れば自由があるので案外ホッとしているのかもしれません。でも自宅でも何もしないわけではありません。例えばうちならば、ものをもらえば「ありがとうしよう」と促します。

自宅でもある程度は訓練が必要だと考える親の場合、自宅でもできる簡単な訓練は行うと思います。でも自由にさせている親も多分います。叱らないでよしよしして育てている方もいて、まるで王様のように育ってしまったお子さんもいるのです。

もし、そんな王様のような状態になってしまったらどうなると思いますか?

王様になった子供はそのまま大人になる

具体的にこんな感じとはいえません。でも、あまりにも甘やかされて育つと、人に害を与える行動を取るようになるかもしれません。皆さんは知的障害があるから悪知恵は働かないだろうとか思っているかもしれませんが、そんなことはありません。

自分がこうすれば大人は自分を動かせない。こうすれば大人たちは困る。こうすれば逃げていく。といった知恵はどんどんつきます。でも他人がその子をきつく叱ると、人権問題だとか暴力だとかいって訴えられてしまうので、公の場ではただ困るだけで何もしません。

それがその子をさらにモンスターにしてしまいます。こうなったら大変です。なぜならば、まだ学校に通える状態ならいいのですが、学校を卒業したらどこにも行く場所がありません。デイサービスは学校を卒業したら利用できません。

あとは施設に入れるしかなくなります。しかしそういう子が大人になったら、入れる施設がどこにもありません。全部断られてしまうわけです。

死ぬまで自分で面倒みれますか?

こんな話は聞きたくないかもしれないですが、私の娘はこれほどひどくありませんから、施設に入所できます。すでに私の体調が悪いのもあって、いつでも入れるように契約も済ませてあります。でもモンスター化した子は多分どこにも入所ができません

そうなると、お母さんとお父さんが自分たちが死ぬまでその子の面倒を見なければならなくなります。自分はどんどん年老いて動けなくなるのに、子供は大人になっても嫌なら寝ころんで起きない、気に入らなければ引っかいたり叩いたりする。

どれほど愛情があっても怖くて近寄れなくなります。ただただ食べ物を与え機嫌がいいときに移動させ、お風呂やトイレをさせる。そんな生活を考えただけでも怖くありませんか?何よりも怖いのは、自分たちが死んでしまったらどうなるのか

孤独死した親と同居していた50代の知的障害の方が、後を追うように亡くなっているニュースは出ませんが、実はよくあるお話なのです。だって、親がいなくなったら食べ物がないのですから。水道も電気も止まるでしょうし、自分では何もできないのだから。

施設に入所できる人に育てるために訓練する

だから訓練が必要なのです。かわいそうだからとかじゃなくて、子供の将来のために訓練して、人に嫌な思いをさせない、人にケガをさせない人に育ててあげなくてはならないのです。障害を持って産まれたのに訓練なんてかわいそう。

そんな生易しいことではありません。親がいなくなった後で生活するためです。本当に子が可愛いのならば、訓練をしてあげてほしい。今回は、実際に起こったモンスターに育ったお子さんと、訓練の大事さ、かわいがる方法を間違った結果についてお話ししました。

暗い気持ちになったかもしれませんが、本当にその子は別に将来のことを考えてやっているわけではなく、こうやったらこうなった結果を続けているだけなのです。でもそれを正さなければどこにもいく場所がなくなります。それを親は気づけていません

きっと大人になって施設に入れようとしたときに、初めてどこにも受け入れてもらえないと知り、愕然とするのだろうなと思うと、なんだか悲しいやら悔しいやらです。いざとなったら施設がある!そう思うなら、施設が受け入れられる人に育てる努力を親もしてください

私にも当てはまることなので、頑張って他害行為をしないように育てます。今後も施設に入るときに苦労をしないためにはどうすべきか、についてをご紹介していくので、同じ悩みを持っている方と情報を共有していきたいと思います。

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