以前、中学部に進学したら授業内容が小学部とはガラッと変わるといったお話をしました。今日は実際に中学部に進学した娘の様子や、お友達の様子などをお話ししたいので、現在小学6年生の保護者の方や気になる方はぜひ最後までお付き合いください。
中学部になったら始まるのが『職業』という授業
特別支援学校の中学部からは職業がスタートします。職業は職業訓練のようなものだそうで、さまざまな職業の基礎的な動作などを覚える授業です。どんな授業内容なのかというと、個々に合った内容の作業を行うといったものです。
中学部の職業の作業例
・ペットボトルのキャップ外し
・ペットボトルのラベル剥がし
・ペットボトルをつぶす作業
・農業
こんな感じです。また、生活という作業も行います。それが以下の通りの作業です。
・掃除
・洗濯
娘は自宅では洗濯をしたことがありませんが、学校では洗濯機の中に汚れものを入れて洗っているそうです。もちろん洗った洗濯物は先生と一緒に干しています。この話を聞いたときはビックリしました。
洗濯する汚れものはエプロンセットや体操服です。小学部では持ち帰っていましたが、今では学校に置いたままにしています。それはそれで助かりますけど見てみたいなと思ったりして……。
これだけ聞くと、特別支援学校の中学部っていいなと思うかもしれません。しかしこの授業のおかげで学校の好き嫌いがハッキリわかれてしまうのです。
職業の授業の好き嫌いがハッキリ分かれる理由
これも以前少し触れましたが、中学部になったら学校が好きな子と嫌いになる子に分かれてしまいます。話には聞いたけど私もそんなのあるのかな?とは思っていました。
しかし、実際に娘が中学部になったら本当にそれが出てきたのにはビックリしました。まず、それまではなかったのに、娘がスクールバスを嫌がるようになったのでした。最初は今日は気分が乗らないのかも?と思ったものです。
おかしいと思ったのは、その頻度が増えたからでした。うちの子だけかな?と思ったけれど、他のお子さんにも同じような変化が出ていました。
その一つが登校拒否です。入学してすぐに登校拒否になったお子さんが出ました。うちの子は拒否はしませんが、学校でうろちょろするようになったようです。暴れるようにもなりました。
さらにデイサービスや自宅でも問題行動が出るようになったのです。その原因こそが職業の時間!なんと1日中職業を行うのです!これ大問題だと思ってしまいます。
学校以外でも出るようになった問題行動
まず、デイサービスで不機嫌になり問題行動が起こるようになりました。デイサービスがいうには以前から少しはあったそうですが……。(このデイサービスについては後日お話しします)
自宅でもすぐにイライラするようになり、私の方が不安になったくらいです。とにかくいつも疲れているようすが気になって仕方ありませんでした。で、不穏になった日を学校の授業に照らし合わせてみると『職業』の日ばかりです。
職業の授業は1日中行われるので、子どもたちも疲れてしまうのでしょうね。それでデイサービスでも課題をやるので、キーっとなってしまうのかなと思います。
でもデイサービスではデイサービスで課題はやらせたいと思うのかもしれません。それが娘や他の子どもたちにとっては負担になっているのかもしれません。
デイサービスには職業の日は課題は無しでとお願いしたが
デイサービスにはお願いはしてありますが、娘が通っているデイサービスは何となく以前とは態度が違います。特に娘が大きくなってからは扱いが変?だと感じるようになりました。
今ではどんどん不信感が高くなっています。この話はあまりしたくはありませんが、同じようにデイサービスで悩む保護者の方もいると思うので、お話していこうと思います。
というのも子どもは成長と共に性格や行動も変わってくるものです。最初は大人しくても成長する間に他のお子さんからの影響で変化する可能性もあります。必ずしもいい方向に変化するとは限りません。
なので、成長・行動の変化に伴って合うデイサービスを選ぶ必要があるのです。うちの娘の場合は1か所に絞ってしまったため、大失敗したと感じています。今の年齢から他のデイサービスを探すのは本当に大変です。
だからこそ、どんなにうまい言葉で誘われても、全日(1週間)を一か所に決めるのはおすすめしません。この話は後日といいつつ話してしまったけど、本当に後日まとめてお話ししますのでお楽しみにです。
個人的に思う特別支援学校中学部の職業は意味がない
これは私が感じた本音です。もしかしたら今は1年生だからかもしれませんが、現実の仕事でラベル剥がしやキャップを取るといった作業をする仕事は存在しないと思います。あるのかな?
障がい者の就労であったとしても、それは会社が得するだけのものだと思うのです。障がい者枠で採用すればその会社には補助?が出ますよね。でも働いている子どもたちに払われるお金は月に500円とかそんなものです。
会社が得するだけの仕事なら、子どもたちにやらせる必要はないのでは?と考えてしまいます。でもこれはほんの入り口で、将来就職する子どもにとっては次のステップに行くための基礎なのかもしれません。
しかし、娘の場合(6年生まで一緒だったお子さんも)就職は考えていません。なら職業の授業は必要ないので、できることを伸ばしていただいた方がありがたいな……。洗濯とかお片付けはありがたいですが。
他の保護者さんが学校に「意味が無いのでは?」と話したところ「カリキュラムですから」と一蹴されてしまったそうです。カリキュラム……。それだけの理由で子どもたちが苦しむのか……。なんか納得はできませんでした。
今後、高等部に進学したときにどう変化するのかわかりませんが、就職組と非就職組で分けて授業をするのも特別支援学校の在り方なのではないかなと思ってしまった出来事でした。