【高校進学】普通高校と支援学校高等部では未来がまったく違う!

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娘は今年中学部に進学します。日本では中学校は義務教育ですが、一般的には高校進学は将来を決める大事な分岐点でもありますよね。娘はグレーゾーンではなくガッツリ知的障がいなので受験で悩みませんが、他のお子さんと保護者さんはいろいろと悩んでいるかもしれません。

今回は、グレーゾーンのお子さんや軽度知的障がいのお子さんの、高校受験に関するお話をしたいと思います。

日本の高校は白黒はっきりしすぎている

グレーゾーンや軽度知的障がいをもつお子さんは、将来を考えるとできれば普通高校に進学したいと考える方と、支援学校の高等部に進学を考える方に分かれています。その理由は日本の普通高校には特別学級がないからです。

支援学校かもしくは普通高校の二択しかないため、将来を考えると普通高校に通った方が有利なのでは?と思うのは当然です。たとえば普通高校に進学して卒業した場合、その先の大学受験や就職も一般枠で問題なく進めます

しかし支援学校の場合はどうかというと、非常に深刻な問題にぶち当たります。それが進学率の低さです。特別支援学校を卒業して進学する割合は、全体のわずか2%となっています。

「教育訓練機関等に入学」する割合が1.6%、就職する割合が31.2%、ではそれ以外は?というと、実は施設への入所や通所をするのがもっとも多く、全体の61.1%となっているのです。これすごくショッキングな数字だと思いませんか?

だから普通高校への進学を希望する

高校が普通高校か支援学校かで子供の未来がこれだけ変わってしまうのなら、なんとしても普通高校に通わせたいと思うのが親心ですよね。いくら勉強ができても普通の子と変わらなくても進学が2%なんて怖すぎます。

実は日本の障がい児童の支援は諸外国に比べると非常に低く、それが表に出てきにくい状況です。だからこそグレーゾーンや軽度の障がいのお子さんを持つ保護者の方は高校進学で悩んでしまうのです。

そこで今度は、普通高校への進学が難しいのか?逆にいえばどんな条件を満たせば普通高校に進学し、卒業ができるのかを調べてみました。すると意外な方法で普通高校を卒業できることがわかったので、ぜひ最後まで読んでみてください。

【公立】普通高校に進学するための条件

公立高校に進学するためには受験に合格するのはもちろんですが、中学校の出席日数が足りているかどうかと、高校の授業に付いていくだけの学力があるかどうかがポイントとなっています。

実は公立高校は基本的に授業のフォローをしていないようです。遅れていく子はどんどん遅れてしまいます。そのため試験で合格点に達しない場合は留年になってしまうのです。

なので公立高校へ進学を希望する場合は、勉強についていけるだけの学力があるかどうかがキーポイントとなります。では私立はどうでしょうか?

【私立】公立高校よりもサポートが充実している

私立高校は公立高校と違い、心理士やスクールカウンセラーが常駐している学校が多いです。そのため、学校の勉強に付いていけないお子さんのサポートも多少は望めます。

また、私立高校は先生の入れ替わりが公立高校よりも少ないです。合う先生に出会えれば3年間楽しく過ごせるかもしれませんが、もしも合わない先生だった場合、人間関係へのストレスを感じないとも限りません。

これは運が関係しているかもしれませんね。

私立・公立どちらにも共通している問題

普通高校への進学を考えているのであれば、受験の前に発達障がいについてを話す必要があります。また、このとき障がいを持つ児童を受け入れているかどうかで受験資格を得られないケースがあるかもしれません。

親にしてみれば、たった3年間しか学校に通わないのだから、少し我慢して欲しいと思うかもしれませんが、子供にしたら3年間も嫌な思いをして通わなくてはならないのは地獄でしかありませんよね。

そして最後の希望ともいえる方法があります。それが通信制の高校の利用です。

通信制の高校って?

日本には通信制の高校が増えています。実は管理人の身内も通信制の高校を卒業しました。もちろん普通高校卒業の認定を受けています。

皆さん、通信制っていうだけで「え?」って思いませんでしたか?私も最初はそう思っていました。しかし身内が利用して初めてそうではないと知ったのです。

通信制の高校はグレーゾーンの子にも柔軟に対応してくれます。最近の通信制の高校は週5日通って学ぶこともできます。身内もそうでした。しかも授業内容は勉強だけではありません。

その子の特性や苦手に寄り添った授業を行ってくれ、登校日数についても意外と緩やかに対応してくれます。しかも学校行事もあり卒業すれば普通高校の卒業認定されるので、専門学校や大学にも進学できます

こうした理由で、日本全国で発達障がいの児童やグレーゾーン児童が高校進学に通信制の高校を選択する率が多くなっているのです。

今後は通信制の高校についての詳しい情報や受験方法などについても詳しく調べてご紹介していきます。また、どうしても普通高校に通わせたい方には、障がいを抱える児童の受け入れをしているかどうかについても可能な限りチェックして紹介していくので、希望を持っていただきたいです。

今回は、障がいを持つ児童を受け入れている高校(四国編)を紹介して終わりにします。ぜひ参考にしてみてください。

【四国編】障がいを持つ児童を受け入れている私立高校

学校名 偏差値 所在地 TEL
香川誠陵高校 60 香川県高松市鬼無町佐料469番地1 087-881-7800
香川県大手前高松高校 68 香川県高松市室新町1166番地 087-867-5970
香川県藤井高校 58 香川県丸亀市新居浜町1丁目2-2 087-722-2328
徳島文理高校 68 徳島県徳島市山城西4−20 088-655-1699
生光学園高校 59 徳島県 徳島市 応神町中原字宮ノ前38 088-641-1032
愛光高校 75 愛媛県松山市衣山5-1610-1 089-922-8980
松山東雲高校 44 愛媛県松山市大街道3−2−24 089-941-4136
帝京冨士高校 58 愛媛県大洲市柚木947-29 089-324-6335
土佐高校 69 高知県高知市塩屋崎町1-1-10 088-833-4394
高知学芸高校 65 高知県高知市槇山町11-12 088-844-1831
土佐塾高校 67 高知県高知市北中山85 088-831-1717
土佐女子高校 60 高知県高知市追手筋2−3−1 088-875-0842
明徳義塾高校 50 高知県須崎市浦ノ内下中山160 088-856-1211
高知高校 56 高知県高知市北端町100 088-840-1111

あとがき

ここまで、グレーゾーンの児童さんと保護者の方が悩む高校受験と卒業後の違いについてお話ししました。調べてわかったのは、普通高校の卒業認定があるとないとでは将来が違い過ぎる点でした。

しかし今後は日本でも「チャレンジスクール」「エンカレッジスクール」「オルタナティブスクール」などの、支援度が高い普通高校が増えていくので、そうした高校を選択する自由がもっと増えればいいですよね。

アンケートにぜひご協力お願いします

このアンケートはアンケートツールを利用した簡単なアンケートです。今回は障がい児童の保護者の方々に、病院での様子や不安についてお聞きします。
アンケートの結果は集計後に改めて公表するので、皆様のサイトなどでも掲載してご利用ください。また、アンケートして欲しい内容などがありましたら、後日別途アンケートを作成しますので、ぜひご意見やご希望を教えていただけたら幸いです。
最後の質問はアンケートツールの利用についての広告になっています。興味がある方はチラ見していってください。料金を払わなくても無料でアンケートが作れます!
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