自閉症スペクトラム障害、最近は耳にする機会も多くなってきましたが、まだまだハッキリとこれだ!というのがわかっていないものであるのも事実です。この記事では自閉症スペクトラム障害とは何か?についてご紹介します。
自閉症スペクトラム障害は範囲が広い!
これが自閉症スペクトラム障害だとは言えない理由は、病気とは違ってこれだ!というのが無いので、こういう感じからこんな感じが自閉症スペクトラム障害だと診断されるからかもしれません。
以前は4つの基準があったのですが、現在ではそれを全てひっくるめて自閉症スペクトラム障害というのです。例えば自閉性障害、アスペルガー障害、特定不能な広汎性発達障害、そして小児期崩壊性障害と分けられていました。
例えば診断を受けるときに、〇〇型の(例えばアスペルガー)自閉症スペクトラム障害などと診断されるわけです。私の娘は重度の知的障害の自閉症スペクトラム障害だと診断されました。
このように特徴が違うけれど、いわゆる健常者とはちょっと違った特徴のあるお子さんを自閉症スペクトラム障害というようです。
自閉症スペクトラム障害とはなにか?
では自閉症スペクトラム障害とはなにか?ですが、私が医師から説明を受けたときには、いろいろな障害が重なったりしている障害と説明されました。例えば知的障害とか対人関係が築きにくいとかいろいろです。
他にも言葉が出ない、異常な偏食がある、トイレができない、日常的なことができない。でも飲食は覚えられるとかですね。でも一人として同じ症状というかレベルが同じ子は見ていません。
娘のように知的障害があっても話せる子もいますし、紙パンツが完全に外れる子もいます。このようにスペクトラム障害はひとくくりできない、ぼやっとしていて範囲が広い障害の総称のような感じなのです。
自閉症スペクトラム障害の特徴
娘の場合ですが、人との関りがあまり好きではありません。相手が大人の場合は良いのですが相手が子供の場合はほとんど興味を示しません。かといって全く興味が無いのかというとそうではなく、好きな子はいるみたいです。
食事については好きなもの、食べやすいものは食べますがそうではないものは拒否します。食器にもこだわりがあって娘の場合は小学校2年生までまぐまぐを使って飲んでいました。
箸は使えません。小学校5年生の今ではお箸を少しずつ使えるようになってきました。お風呂は好きですが自分で体を洗ったり頭を洗うのは無理です。トイレはおしっこはできるけど便はいまだに紙パンツです。
もちろんこれはうちの娘の場合であって、他のお子さんはまた違っています。話せる子もいれば普通に就職できるお子さんもいます。ただ共通するのは強いこだわりです。
話せるお子さんの多くは記憶力がすごくて、例えば私を見たら「山田花子さんのお母さん」という感じでフルネームで覚えています。また、弾丸トークでおしゃべりが止まらない子が多いのも特徴的です。
もちろんこれだけが特徴ではありませんので、少しずつ特徴をご紹介していきます。
自閉症スペクトラム障害はどこでわかるの?
もしお子さんが「この子他の子とちょっと違うかも?」と思ったら、まずは小児精神科に相談してみると良いですよ!私も最初は小児科でおかしいと話しましたが、決まって「個人差がありますから」と言われます。
でもそれでも食い下がって紹介してもらった小児精神科で見てもらうと、やはり自閉症スペクトラム障害だと診断されました。一度診断されたら小児精神科の医師が「療育センター」を紹介してくれます。
療育センターは各地にあるのでお住まいの管轄の療育センターを紹介してもらい、そこを受診する必要があります。ちなみに療育センターは大きくなっても利用するので、必ず紹介してもらって受診しましょう。
療育センターを受診して自閉症スペクトラム障害のレベルをチェックして、レベルに合った療育手帳を申請します。レベルが高いとかなりショックですが、子供の将来を考えたら早めに受診するのがおすすめです。
療育センターについてはまた別の機会に紹介するので、気になる方はぜひその記事もご覧ください。
自閉症スペクトラム障害でもガッカリしないで!
正直いって私自身、娘が産まれた3日目くらいに「この子は障害がある」と直感していただけに、かなりガッカリというのはありませんでしたが、全く言葉を話せない発語障害であると診断されたときにはさすがにショックでした。
それでも保育園の頃はそんな子もいるさ!なんて思っていたけれど、小学生に上がっても話せない娘に「申し訳ない」という気持ちになったのは事実です。
私の夢は将来子供とガールズトークをすることでした。一緒に料理したり好きな男の子の話をしたり、一緒にお出かけしたり結婚したら孫を抱っこしたいと思っていました。
それが全部!ひとつもかなわないと分かったとき、絶望よりも私の夢はどれもかなわないんだなぁと寂しく思ったものでした。それでも成長するにつれて少しずつ言葉が出るようになってきました。
まだ一言ずつしかでませんが、会話が成り立ったときにはすごく嬉しくて、なんて可愛い娘だろうと親ばか丸出しで喜んでいます。
だから今、自閉症スペクトラム障害だと診断されたり、その疑いがあると不安な方でも、そんなに悲しまないで少しずつ前向きになってくれたら嬉しいです。