自閉症スペクトラム障害と紙パンツ

自閉症スペクトラム障害

自閉症スペクトラム障害だと診断されたお子さんの中には、紙パンツが取れるのか取れないのか心配!といった方がいるかもしれません。今回は自閉症スペクトラム障害のお子さんと紙パンツについてお話しします。

娘12歳はいまだに紙パンツを使用中

娘の話になりますが、娘は自閉症スペクトラム障害と重度知的障がいがあります。言葉が発せられません。単語は少し出るようになりましたが、会話ができるかというとそうではありません。悩ましいところです。

そんな娘は紙パンツから卒業ができずにいます。しかし、今では便をするとき以外は布パンツで過ごせるようになっています。どうしてもトイレで便ができないのも、自閉症スペクトラム障害にはよくあることらしいです。

あと、夜寝るときにも紙パンツを履かせて眠らせます。量が多いので紙パンツは大人用の4回吸収タイプに、2回吸収のパットを重ねて寝かせます。そうしないと朝お布団に漏れてしまうからなのです。

学校に行くときも紙パンツとパットを重ねて行きます。そうしないとやはり漏れてしまうことがあるのですね。

紙パンツを外れる子ももちろんいる

とても悩んだのですが、療育センターで尋ねたところ「○○さんは紙パンツの完全卒業は無理だと思ってください」といわれました。それはもうショックです。でも先生の話では自閉症スペクトラム障害のお子さんには珍しいことではないそうです。

こだわりが強いため、娘の場合は便だけは紙パンツじゃないとダメらしい。そして便を紙パンツで行うお子さんは意外と多いとも説明されました。それを聞いてちょっと安心すると同時に、一生紙パンツ買わないとだめなのかぁと思ったものです。

紙パンツって高いものなので、できたら完全に卒業できたらありがたかった……。これは大人の事情であって娘にはあまり関係ないので、割り切ることにしています。

子ども用紙パンツと介護用紙パンツへの移行

小学校低学年のときには赤ちゃん用のLサイズやLLサイズで済ませていましたが、大きくなると紙パンツがぱつんぱつんになりますよね。そうなると、いつ大人用介護紙パンツに移行するかが問題になります。

昔は赤ちゃん用と介護用しかなくて、ちょうどいいサイズがありませんでしたが、今は子供用が販売されています。大人より小さくて赤ちゃん用より大きいやつですね。これ意外と助かりますがすぐ使えなくなりました

その理由は小学校4年生くらいから、成長が爆発的に速くてすぐに使えなくなってしまうのです。うちの子だけかもしれませんけど……。で、小学校5年生くらいからは大人用介護紙パンツのSSサイズ、すぐにSサイズ、今ではLLサイズになりました。

気を付けなければならないのは肥満

紙パンツから卒業が難しいお子さんの場合、肥満が進んでしまうと使える紙パンツがなくなってしまいます。なので肥満には十分気を付けてあげなければなりません。特にリスパダールやエビリファイの処方がある場合は要注意です。

副作用で食欲増進があるため、飲み始めると肥満が加速するケースがあります。娘の場合は身長が156cmで体重が71kgあるので、私より恰幅がある体格をしています。

私のようにしょぼい感じじゃなくて、パンパンなのでかなり大きく感じます。そんな状態なのでLLサイズを着用していますが、同じLLサイズでも大きさが全く違うので、介護用紙パンツの大きい順に紹介しますね。

これから介護用紙パンツを使用する方は、さらりと参考にしていただけるとうれしいです。

介護用紙パンツ-サイズが大きい順ランキング-

実際に娘に使ってみて良かったと思う紙パンツ(介護用)を紹介します。サイズはLLでパットを使って余裕があるものを1位にしています。他にもあるけど長時間OKのタイプだけを集めたので、夜や長時間のドライブ用が欲しい方は参考にしてみてください。

3位:リフレ うす型長時間安心 はくパンツLL


リフレのうす型長時間安心 はくパンツLLは、若干小さめというかタイトな感じです。Lよりも大きくてLLより小さい紙パンツが欲しい方におすすめです。1位のライフリーと比べるとLサイズと同じくらいのサイズだと思いました。

これもよく使っていましたが、長時間で使用するより便をするためだけに使うようにしています。便のためだけに使うなら吸収回数は2回がいいかなと思います。娘のズボンのサイズが現在3Lなので、LLだと大きいお子さんにはこちらのLLがおすすめです。

以前は楽天などでまとめ買いしていましたが、サイズが変わりそうだなと思ってからは単品で買うようにしていました。決して手頃な価格ではないのでお子さんの成長を見ながらサイズ調整が必要なのです。

2位:サルバ やわ楽パンツLL


サルバやわ楽パンツは白十字から出ています。こちらもサイズはLLなのに小さめで、Lより大きくLLよりも小さいサイズが欲しいときにおすすめです。柔らかくて履きやすく(履かせやすい)やさしくフィットするのでお気に入りでした。

グリーンのパッケージが2回吸収で、赤が5回吸収です。ただ5回吸収は名前がちょっと変わります。「長時間安心のDパンツ」です。5回吸収だと夜寝るときにこれ1枚で済むので、非常に重宝しています。

ただし、娘の場合はちょっとサイズが小さめに感じるので、同じLLサイズでも大き目のものを今は使っています。もちろんこれを購入するときもあります。

1位:ライフリー 長時間あんしんうす型パンツLL


今一番使用頻度が高いのがライフリーの紙パンツのLLサイズです。非常に余裕があって吸収力もあるので、夜やドライブのときに使用しています。学校にもデイサービスにも持っていくので、できるだけ安い方が助かるのもありますね。

決して安いものではありませんが、安売りしているときがあるのでお買い求め安いのもおすすめの理由です。パットを重ねれば本当にモレ知らずです。また、今回紹介した紙パンツはどこのドラックストアでも売っています。

手に入れやすいものが一番いいですし、ぜひお子さんのサイズに合った紙パンツを選んでください。

紙パンツが取れなくてもガッカリしなくていいのだ!

娘は他のお子さんが紙パンツが外れても外れなかったので、非常に悩んだ時期もありました。私が悪いのでは?と考えるタイプなので(一瞬で忘れるけど)、できるだけ紙パンツの話題には触れませんでした。

しかし、医師からは外れなくても問題なしといわれたり、数年前に高校を卒業したお子さんを持つ方も「いまだに紙パンツよ」といった話を聞いてからは、無理に外せなくても心配いらないと思うようになりました。

なので、紙パンツで悩んでいる方がいたら、外れなくても気にしなくていいと思います。外れる子もいれば外れない子もいる!これも特性だと思えばいいのですね。もちろん訓練をするのもおすすめです。

外れたら外れたで非常にいいことですから!でもあまり考えすぎず、気長にやっていきましょう。

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